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1.てんかん
 本症は痙攣が反復して現れ、同時に知覚および意識の消失をきたす慢性の脳疾患です。てんかんは真性てんかんと仮性てんかん(症候群)の2つに区別されます。真性てんかんは原因が不明で脳に病理解剖上の確定的な変化を発見し得ないてんかんをいい、仮性てんかんは脳に器質的変化が損残していててんかん様発作を発したものをいいます。通常1〜3歳位ではじまります。
2.緑内障
 本症は眼球の眼房を満たしている液体(眼房水)が排出することができなくなり、眼球内部の圧力(眼圧)が高くなり、視神経を圧迫して傷害を起こす疾患です。この状態を放置すると失明におよぶことが多くなります。
<原因>
 原発性のものと続発性のものがあります。
 原発性のものは原因が不明で、遺伝によるものがあります。続発性の場合は、虹彩癒着、水晶体脱臼、ぶどう膜炎、外傷性などの原因が考えられます。
<症状>
 急性緑内障の場合は一般的に激しい痛みや角膜浮腫、散瞳を起こし視覚を消失することがあります。慢性緑内障では急性症状にプラスして角膜への血管の新生や色素沈着、眼球拡張、眼内出血、虹彩癒着、眼球癆などがみられます。
3.乾性角結膜炎(KCS)
 本症は涙液の分泌不全により角膜の乾燥がおこり光沢を失い、結膜も乾燥して発赤肥厚してしまう角膜炎、結膜炎です。老化現象の一つまたは先天的涙液分泌機能不全もしくは欠損が原因と考えられます。感染症(例えば犬ジステンパー)により発症することもあります。
<症状>
 外見は多彩です。角膜反射の鈍麻や光沢欠如、表在性角膜炎・び慢性結膜炎はよく見られる症状です。疼痛と眼瞼痙攣、場合によっては角膜潰瘍が見られることもあります。慢性化すると疼痛よりもむしろ不快感が強く、結膜の肥厚、角膜への血管新生、色素沈着が見られます。
このような症例を含むすべての症例で目やにがみられます。
4.門派シャント
 正常な犬では、腸管から吸収されたアンモニアや細菌の毒素は門派内を通って肝臓に入り無毒化されます。しかし、この門派と全身の静脈をつなぐバイパスとしての静脈が存在すると、肝臓で無毒化されるべき有害物質が肝臓で処理されないまま直接全身にまわってしまいます。このような血管の異常結合が先天的、後天的に生じたものを門派シャント(短絡)といいます。先天的なものがほとんどで、有害物質の血中濃度が増大して多くの傷害を引き起こします。
<症状>
 多くは1〜2歳までに発見されます。生後6ヶ月以前に症状を示すこともあります。門派シャントをもつ犬は一般的に発育が悪く、活動性に乏しく、多飲多尿、腹水、嘔吐、下痢、食後のよだれ、てんかん様発作、食欲不振、尿路結石がみられ、放置しておくと肝臓障害で死亡してしまいます。
5.皮脂腺炎
 本症は肌の乾燥を妨げる皮脂の分泌をする皮脂腺の炎症で、最終的には皮脂腺は消失してしまいます。原因は不明です。1〜5歳までに気づくことが多いです。
<遺伝>
 スタンダードプードルでは常染色体遺伝とされています。
6.肘異形成
 犬の発育過程におこる肘関節の異常で、肘形成傷害、肘突起分離症などという別名があります。大型犬、超大型犬によく見られ、左右両側性に発生する場合が多いようですが、片側の発生例も認められています。原因は遺伝的素因と外傷であり、発症は生後6〜8ヶ月で多く見られます。
 ダックスフンドの場合は遺伝性の軟骨異栄養症であり、これに付随する構造以上は正常として考えられます。軟骨表面の構造は非常に変化に罹りやすくします。大型犬の軟骨異栄養症の肘突起は粗雑で、これは癒合していない肘突起ではなく、肘突起の亜脱臼による骨折と考えられています。
<症状>
 つま先を外向きにして指を広げて体重をかけ、肘の外転歩様、歩幅は狭く跛行します。両側性では激しい疼痛が左右交代することがあります。